スキー場のレンタル係は、スキー場に併設されたレンタルショップでお客様に商品の貸し出しや返却の対応をするのがお仕事です。
室内で仕事ができ開店時と閉店時以外はまったりと働ける時間が多いことから、例年リピーターも多く働いている人気が高い仕事です。
未経験者の場合は覚えることもありますが、応募条件に経験やスキルは必要なく、募集の大半は未経験者歓迎の求人です。
そこでスキー場のレンタル係の仕事内容や給料、求人傾向についてまとめました。
スキー場のレンタル係に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
スキー場のレンタル係の仕事内容
スキー場のレンタル係はスキー場に併設されたレンタルショップで、スキーやスノーボードの板やブーツ、ウェアなどのレンタルに来たお客様の対応をするのが仕事です。
レンタルで取り扱うアイテムの知識が必要になることもありますが、スキルや経験は問われない求人が大半で、ほとんどが未経験者歓迎の求人です。
スキー場のレンタル係のメインの業務は以下の2つです。
- レンタルするお客様のサイズやレベルに合ったアイテムを貸し出し、場合によってはその際に貸し出したアイテムの着脱方法や使い方などの説明をする「貸し出し業務」
- 返却された道具の乾燥や、ワックスがけなどのメンテナンス作業と整理・収納をする「返却業務」
それぞれについて詳しく解説します。
貸し出し業務
貸し出しは利用者が身長や足のサイズ等を申請用紙に記入しますので、その用紙を基に利用客に合うサイズの用具を倉庫から持ってきます。
ブーツはお客様に試着してもらい、サイズが合わないようでしたらその場でワンサイズ大きい、もしくは小さいサイズのブーツを持ってきます。
その際に履き方の説明をする場合もありますが、一緒に来た経験者が履かせたりする場合もあり、機会はそこまで多くは有りません。わからないうちは先輩スタッフが対応してくれるので、徐々に覚えていくといいでしょう。
レンタル品の貸し出しで従業員がやることは、基本的には申請用紙を見てそのサイズのレンタル品を持ってくることだけです。
倉庫のどこに何があるのかで最初は戸惑うこともありますが、それさえ覚えてしまえば仕事で難しいことはほとんどありません。倉庫は種類別、サイズ別に整理して固定されていますので、働いていくうちに自然と覚えられます。
返却業務
返却業務は、貸し出しに記入してもらった申請書の情報をもとに返却漏れが無いかなどのチェックを行っていきます。貸し出したアイテムに、故障や損傷がないかも確認していきます。
スキー場のレンタルショップはレンタル料金に破損保険が含まれている所・別途料金を支払って破損保険に入れる所・破損した際は修理料金がかかる所などがあり、それぞれのレンタルショップで取り扱いは様々ですが、レンタル品が故障や破損していた際はその手続きに沿って対応していきます。
また、返却されたアイテムの乾燥や汚れの掃除、ワックスがけなどメンテナンスも行います。
アイテム毎にメンテナンスの手順が決められていてそれにそってメンテナンスするので、未経験者でも難しい作業ではありません。
スキー場のレンタルス係の一日のタイムスケジュール
08:00 勤務スタート
スキー場のレンタルショップは、スキー場の営業開始前に営業が始まります。
お店が始まると同時にツアーバスのお客様でごった返す日も有り、朝から忙しい時間が続きます。
12:00 昼休憩
10時頃から徐々にレンタルに来るお客様が途切れてきます。
落ち着いてきたら手が空いているスタッフから交代で昼休憩を取ります。
お昼ごはんはお弁当が用意されていて休憩スペースでいただきます。
13:00 午後の勤務開始
混雑するほどでは有りませんがレンタルに来るお客様、返却に来るお客様がいらっしゃいますので途中小休憩を取りながら対応していきます。
15時を過ぎると返却のお客様で店内がごった返してきます。
17:30 勤務終了
ナイター営業が無ければ片付けや翌日の準備などを行い勤務終了です。
1月2月のハイシーズンや連休、年末年始などスキー場が混雑する日は1~2時間の残業が当たり前です。
またナイター営業があるスキー場だと21時位まで営業していますが、そのようなスキー場のレンタルショップのスタッフは、ほとんどが8時~17時・14時~22時のような早番・遅番のシフトを組んで回しています。
滑ることは出来るの?
スキー場のレンタルショップのスタッフは仕事中に滑る機会は有りません。
勤務時間はスキー場の営業時間になるので、出勤の日はナイターの時間位しか滑ることは出来ないでしょう。
休日は当然自由に滑ることが出来ます。スキー場の求人は、働いている人は無料・割引でリフト券が手に入る求人が大半です。スキーウェアやスキー・スノボーの板を無料でレンタルしてくれる求人も多く、稼ぎながら滑ることが出来ます。
スキー場のレンタル係のメリット
スキー場のレンタルショップは開店時と閉店時にはとんでもないほど混むこともありますが、それ以外はあまりお客様が来ないので楽な仕事と感じる人が多くいます。
お客様がいない時間は暖房にあたりながら自分のペースで用具の整理やメンテナンス等をやっていればお給料が貰えるので、その居心地が良い仕事環境に毎年リピーターも多くいます。
またスキー場によって変わりますが、スキー場のレンタルスタッフは室内で仕事をするので、寒さをあまり感じずに無く働くことが出来ます。
とはいえ、入り口からレンタルショップまでの間に設置されたドアが1つしかないような職場ではお客様の出入りが激しい時間帯などに室温が下がることはありますし、レンタル商品を置いている倉庫は暖房が効いていないスキー場も多くあります。
このようにスキー場のレンタル係は仕事中全く寒くないという訳ではないのですが、寒かったとしても室外で働く他のリゾートバイトの仕事と比べると天国のような環境です。
スキー場のレンタル係のデメリット
前述したとおり、スキー場のレンタルショップはお客様が来ないで暇な時間も多いのですが、反対に開店直後と閉店前は一息つく間もないほど混雑します。
閉店時間を過ぎてもお客様の対応に追われる日も多く、そのため残業も多くあります。とはいえ残業代はしっかり支給されますので、がっつり稼ぎたい人にはメリットになるでしょう。
ガッツリ滑りたい人には滑る時間を確保しづらいのもデメリットです。スキー場の営業時間に勤務することになるので、ナイターの時間や休みの日などしかまとまった時間を確保できません。たくさん滑りたい人は、レストランや調理補助など中抜け休憩がある職場がおすすめです。
スキー場のレンタル係のお給料
リゾートバイトのレンタルスタッフのお給料は、時給950円~1,050円前後が相場です。
スキー場の他のバイトの時給と比べると、レンタルスタッフは若干時給が低く設定されている場合が多いです。
ただスキー場のレンタルスタッフは残業が多く労働時間が長くなりがちなので、スキー場の他のアルバイトより稼ぎやすい職種です。
一日の平均労働時間は約9時間。日給で8,500円~9,500円、月で17万~22万円前後のお給料になります。
ナイター営業をしている職場ではシフトや希望で通しで働くことが出きる職場もあるので、しっかり稼ぎたい人はナイター営業があるスキー場がおすすめです。
スキー場のレンタル係の求人傾向
スキー場のレンタルスタッフは、募集するスキー場も多くまた一件あたりの求人数も多いので、例年スキー場の求人がピークを迎える11月ごろはかなりの求人が見つかります。
12月位から募集は少なくなりますが、怪我やキャンセルなどの突発的な穴埋めなどでスキー場が閉まる1ヶ月前位までは募集してい場合があります。
スキー場のアルバイトは、スキー場がオープンする1・2ヶ月前くらいから募集が開始されます。早い所では9月10月ぐらいから募集が始まります。
スキー場のレンタルスタッフの求人は未経験者でも応募が可能で、条件が合えば即採用という求人がほとんどです。
また志賀高原・苗場・ニセコ・野沢温泉などなどスキー場人気ランキング上位にランクインしているスキー場の求人は働きたい人も多く、中には9月から毎日スキー場の求人をチェックしてい人も多くいます。
スキー場のレンタルスタッフは人気が高いので、職場や生活環境などにこだわりがある人は9月10月位から動くのをおすすめします。
まとめ
- スキー場のレンタルショップで貸出や返却の対応をする。
- 室内で仕事ができるので仕事中寒いことはまずない。
- 暇な時間が多くまったりと働ける時間が多いが、開店直後と閉店前はとんでもなく混む場合が多い。
- そのため残業する日が多い職場もたくさんある。
- 勤務時間はスキー場の営業時間なので、ガッツリ滑りたい人は中抜け休憩がある他の職種がおすすめ。
レンタル係に限らずスキー場の求人は、基本的に早い者勝ちです。
人気ランキング上位のスキー場などで働きたい人は、リゾートバイト専門の派遣会社などを使って秋には動き出します。
これからスキー場のレンタル係の求人を探す人は、なるべく早くリゾートバイト専門の派遣会社に登録しておくのをおすすめします。
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面接では利用者が条件に合わないと感じる求人を無理に勧めてくるようなことは有りません。
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